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今日は映画のご紹介です。
「奇跡の人」みなさんご存じのヘレン・ケラーとサリバン先生のお話。
とても古い映画ですが、猛烈に感動します。
内容も、演技力も「すごい!」
映画の中にたくさん指文字が出てきます。
手話や指文字を勉強している人なら「読めた!」「わかった!」という嬉しさも…♪
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映画『奇跡の人』
題名
日本語では「奇跡の人」(きせきのひと)
英語では「The Miracle Worker」(ザ・ミラクルワーカー)
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原作
1959年 舞台劇「The Miracle Worker」 作:ウィリアム・ギブスン(劇作家)
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監督
アーサー・ペン監督 (アメリカ合衆国ペンシルベニア州フィラデルフィア出身)
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ウィリアム・ギブスンが脚色、アーサー・ペンが監督、1962年の作品です。1972年にもリメイクされています。
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内容・あらすじ
赤ちゃんのころに何らかの病気で高熱を出し、その後、視力と聴力を失ったヘレン。聞くこともできず、見ることもできず、話すこともできません。
ケラー夫妻(夫:アーサー、妻:ケイト)は、ゲレンとうまくコミュニケーションもとれず、どう育てたらよいのかもわからず、盲学校へ助けを求めて手紙を書きます。
そして、住み込みの家庭教師としてケラー家にやってきたのが、サリバン先生。
このとき、サリバン先生は21歳。彼女もかつては目が見えませんでした。
何度も手術を受け、見えるようになったものの目を保護するために色のついたメガネをかけています。
彼女自身、盲学校の生徒ではありましたが、先生をするのは初めてで家庭教師の経験などありませんでした。
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初めてヘレンに会ったサリバン先生は、ヘレンに人形を渡します。
人形をさわらせ、指文字の「D O L L」を教えます。
すぐにマネをするヘレンを見て、ヘレンはとても頭の良い子だとわかりました。
この時のヘレンは、まだ「ものに名前がある」ことを理解していないので、ただマネをしているだけ。遊びか何かだと思っているようです。
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頭の良いヘレンですが、まったくしつけがされておらず、自分の想い通りにならないと暴れ、物を壊し、手の付けられない状態に。
食事も座って食べることを知らず、スプーンを使うことも知らず、食卓を歩き回り、人のお皿にのっているものを手当たり次第につかみ、口へ入れていきます。
それを見たサリバン先生は、驚き、このままでは将来、ヘレンのために良くないと判断し、しつけを始めます。
…が、マナーもしらない、良いこと悪いこともわからない、耳も目も不自由なヘレンに教えるわけですから、想像を絶する大変さです。
いつも通りに食べていたヘレンに、それはいけないと教えるのですから、ヘレンは訳が分からず、かんしゃくを起こし、暴れまわり、皿を割り、スプーンを投げ、サリバン先生をたたき、水をかけ、食卓はもう惨状です。
家族を食卓から出し、ヘレンと二人きりで数時間格闘したすえ、サリバン先生はヘレンに食事の仕方を教えます。
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このことに母であるケイトは感動しますが、父であるアーサーはサリバン先生のやり方を批判します。
ヘレンがサリバン先生をたたいたら、サリバン先生はヘレンをたたきます。
ヘレンがサリバン先生に水をかけたら、サリバン先生はヘレンに水をかけます。
こうして、ヘレンはたたかれたら痛いことや、水をかけられたら嫌だということをわかっていくのですが、父であるアーサーはこのやり方を受け入れられません。
この日の夜、ヘレンの父アーサーはサリバン先生をやめさせたいと言うが、母ケイトはサリバン先生の力を信じ、もう少し続けてほしいと夫を説得します。
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ヘレンの両親は、過保護でヘレンをしかることをせず、あまやかし、何かあれば「この子はかわいそうな子だから…」と言います。
しかし、サリバン先生はそれがヘレンにとって一番いけないことだと主張し、どこかヘレンと二人っきりになれる場所で、しばらく暮らしたいと言い出します。
「2週間だけ」「ヘレンにやさしく接すること」を条件に、庭にある小屋へ行き、ここでヘレンと二人で暮らすことになります。
ヘレンに庭にある小屋だと気づかれないために馬車に乗って二時間ほど近所を走り、それから小屋へ連れて行きました。
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サリバン先生はヘレンにいろいろなものをさわらせ、指文字で「ものの名前」を教え続けます。
ヘレンは、上手にマネをしますが、それが「ものの名前」であることがわかりません。ただマネをするだけです。
「どうしたら、わかってくれるのだろう…?」サリバン先生は悩みながら、ひたすら指文字を教えますが、あっというまに2週間が過ぎていきます。
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2週間ぶりに家に戻ったヘレン。両親も喜び、ヘレンの好きなご馳走を作ります。
久しぶりに、家族と一緒の食卓。ヘレンは、わがままにふるまいます。
そのヘレンの行動は、自分や両親を試しているのだと気づいたサリバン先生は、厳しくしかります。
しかし、両親は、「今日はいいじゃないか」「今日は特別な日だから」と言い出し、サリバン先生と口論に。
サリバン先生は、しつけのため、家族に食卓から出ていくようお願いするのだが、出ていってもらえず…
すると、今までは中立的な立場でなりゆきを見ていたヘレンの兄が両親(特に父)に向かって、「あなたの考えはヘレンのためにならない。間違っている。」と言い、家族に食卓から出るよう指示。
その後、ふとしたきっかけで、ヘレンは世の中すべてのもに名前があることを理解します。
ラストシーンは詳しく書きませんが、とても感動的です。
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見どころ・素晴らしいと思ったところ
①サリバン先生がヘレンを「かわいそうな子」として扱わず、絶えず「普通の子」「頭の良い子」として接していたところ
②「あわれみ」「甘やかし」「過保護」はヘレンの将来をダメにするというサリバン先生の考え方
③つらい過去やヘレンの親からの批判などに苦悩しながらも、くじけずヘレンにまっすぐ向き合うサリバン先生の姿。
④家族ではあるが、少し距離を置いて全体を見ているようなヘレンの兄の言葉
⑤食事をスプーンで食べることを教えるシーン。ヘレンとサリバン先生のやりとりは「演技」なんだけど「演技」ではない何かもっとすごいものを感じます。
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人はみな、それぞれの価値観があり、それぞれの考え方があり、それにともなって行動しています。
何が正解で、何が間違いなのか、本当のやさしさって何だろう?難しいですね。
映画「奇跡の人」、まだ見たことがない方は、ぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。
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